GPT-5炎上の理由は「性格」だった?―2ちゃんねる発、賛否入り乱れるアップデート騒動

当社のAIチャットボット搭載型採用サイトでは、応募者対応のチャットボットにGPTシリーズを一部採用しています。
そのため、最新モデル「GPT-5」へのアップデートは業務的にも大きな関心事です。

リリース直後から性能や使い勝手を調べていたところ、YouTubeのおすすめにこちらの動画が表示されました。
▶︎ 【2ch】「ChatGPT5」が軽く炎上起こしてる件【ゆっくり】

何気なく再生してみたところ、GPT-5に対するユーザーの反応が、性能だけでなく「性格変化」に集中していることが分かり、とても興味深く感じました。
そこで実際のスレッドを確認し、炎上の背景を整理してみることにしました。

「性能は上がったけど…相方を失った気分」

GPT-5のアップデートでは、多くのユーザーが従来のGPT-4の「温かい」「人間らしい」応答スタイルが失われ、より「冷静」「機械的」になったと感じています。

「今までの僕の相方はもうおらんのや。温かくて人間味ある返事ってのが冷酷な返事になった。会話税が炎上しとるんや」

「4-oは友達って感じだったよな。今はクラスの優等生感が出て寂しい」

雑談やロールプレイで親しんでいたユーザーほど、この変化にショックを受けているようです。

賛否分かれる「性能評価」

肯定派は「速度や正確性が向上した」「画像処理もより正確になった」と評価。

「間違いなくGPT-5の方が上やぞ。回答早いしアナログ時計も読めるようになった」

「個人的には賢くなってるかのほうが大事やから性格はどうでもええ」

一方で否定派は、以下のような不満を挙げています。

  • 応答が短く機械的になった
  • 長文読解の精度が落ちた
  • 創造性や人間味が減った

「想像力やクリエイティブさが減った」

「ポリコレやコンプラ意識が強くなって、無難な回答が増えた」

GPT-4回帰の動き

多くのユーザーがGPT-4への回帰を希望し、実際にレガシーモデル(GPT-4)が選択可能になったことで安心する声が広がりました。

「アプリからログインし直してレガシーモデル選んだら4王で会話できるようになっとる。一瞬焦ったけど安心したわ」

「返してくれや、ワイの4-o」

「友達」か「ツール」か

この炎上は、AIを「友達」と見るか「単なる道具」と見るかという根本的な議論にもつながりました。

「AIと会話するの面白いんだよな。友達と話している感じがして」

「日本はドラえもんのおかげでロボットを友達と誤解しやすいんや」

文化的背景も、AIへの感情的な期待に影響しているようです。

ちなみに、今回調べる過程で別のYouTube動画を視聴したところ、AIに告白したというユニークな事例も紹介されていました。
もちろんこれはGPT-5炎上とは直接関係ありませんが、AIをあくまで業務ツールとして使う人と、感情移入して交流する人との間に大きな温度差があることを象徴しているといえると思います。

他モデルとの比較

  • Gemini:発音性能が高い
  • Claude:文章力・コーディング能力に優れる
  • GPT:総合力は高いが「温かみ」は減少

多くのユーザーは用途に応じて複数モデルを使い分けています。

まとめ ― 性能だけでは測れないアップデートの影響

今回のGPT-5炎上は、技術的な改善がユーザーの感情体験にも大きく影響することを示しました。
「性能向上」と「性格変化」が必ずしも両立しない現実、そしてAIを単なるツールではなく相方として見る文化的背景。

今後のアップデートでは、モデル選択の自由度会話スタイルのパーソナライズが、性能と同じくらい重要なテーマになるかもしれません。

次回予告

なお次回は、GPT-5を使って作成した裁判資料用アイソメ図の成果物を公開します。
実際にどのような図面が生成できたのか、その完成品をお見せしながら、業務利用の可能性について考察します。

※本記事は、YouTube動画および2ちゃんねるの公開スレッドでの発言をもとに作成しました。