組合から境界杭設置とブロック撤去を求められ、私は隣地との調整に追われることになりました。
その中で、まず話し合いの場を持ったのは、北側の隣地の地主さんです。
お互いに越境──「この線で決着」に見えた話し合い
最初の面談では、お互いの敷地境界を確認しました。
結果は意外なものでした。
お互いにわずかに越境している部分があったのです。
そのため、当初はこんな案が出ました。
「この現状のラインを境界として、お互いに納得しませんか?」
その場の空気は穏やかで、私は「これなら円満に解決できそうだ」と感じていました。
境界問題は一歩間違えば険悪になりがちですが、この時点では前向きな雰囲気でした。
状況が一変──水道管のはみ出しが発覚
ところが、後日詳細な確認を進める中で、新たな問題が発覚します。
私の敷地から延びる水道管が、北側の土地にはみ出していたのです。
それを知った北側の地主さんの態度は一変しました。
返ってきた言葉は厳しいものでした。
「この水道管は絶対に使わせません。撤去してください。」
私は愕然としました。
水道管は家のライフラインです。撤去すれば生活に直結する大工事になってしまいます。
「どうしたらいいのか?」頭の中で不安が膨らみました。
穏やかな交渉から、現実的な工事へ
当初は話し合いで済ませる予定でしたが、この時点で双方がそれぞれ工事を行うという現実的な対応に変わりました。
私の側では水道管の経路を再確認し、安全を確保する工事を検討。
一方、北側の地主さんも自分の敷地を整備し、今後のリスクを避けたいという姿勢を見せました。
結果的に、この水道管問題をきっかけに「穏やかな話し合い」から「強硬な姿勢」に変わったと感じます。
それまで和やかだった関係は緊張感を帯び、私自身も「もう一筋縄ではいかない」と覚悟せざるを得ませんでした。
この時点では、まだ裁判は考えていなかった
正直、この問題を弁護士や裁判に持ち込むとは思っていませんでした。
「工事をすれば解決できる」──そう信じていたのです。
しかし、この交渉の過程で、別の隣地の地主(東側のKさん)との関係が急速に悪化します。
「訴える」という言葉が飛び出したのは、そのやり取りの中でした。
次回は、そのKさんとの交渉で何が起きたのか、
そしてなぜ法廷に進むことになったのかをお話しします。
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