第1回:「いろいろ試した。でも残ったのはChatGPTとGeminiだけだった」

「第1回 採用チャット」 のタイトルとキャラクターが描かれたプロモーション用サムネイル画像

はじめに:採用サイトにAIチャットを入れてみたかった

応募者の「ちょっと聞きたい」に、すぐ応えられる採用サイトをつくりたい。

その想いから、AIチャット導入を検討し始めました。
よくある質問(FAQ)を自動応答できれば、問い合わせ対応の工数も減らせますし、応募前に不安を解消できるなら、コンバージョン率にも良い影響があるはず。

「じゃあ、どのAIを使おう?」
ここから、“AIチャット選びの旅”が始まりました。


まずは気になるAIを手当たり次第にテスト

社内で検討したAI候補は以下のとおりです:

  • ChatGPT(OpenAI)
  • Claude 3(Anthropic)
  • Gemini(Google)
  • Grok(xAI / Elon Musk)
  • Notion AI(社内ツール連携)
  • Bing Chat(Microsoft)

それぞれのAIに、以下のような質問を投げて回答を比較しました:

「会社の休日制度はどうなっていますか?」
「応募から面接までの流れを教えてください」
「エントリーフォームに添付できるファイル形式は?」


実際にやってみて分かった、“使えるAI”と“惜しいAI”

最初に分かったのは、日本語での自然なやり取りに強いAIは限られているということ。

  • Claude → 長文は得意だけど、固有情報の理解に弱い
  • Bing Chat → 会話がWeb検索に寄りすぎて脱線しがち
  • Grok → API非公開のため実装が困難
  • Notion AI → チャットボット用途としては不向き

また、使いやすさや柔軟性、実装の現実性も踏まえると
実用レベルで採用サイトに“本当に使える”と思えたのは、2つだけでした。


テストを重ねた結果、最後まで候補に残ったのがこの2つ:

  • ChatGPT(GPT-4)
  • Gemini(Google製AI)

どちらも自然なやり取りができ、高性能で、導入実績も豊富。
特に日本語でもかなり安定した応答が得られ、操作性やカスタマイズ性にも信頼感がありました。

以下は社内評価の一部です:

テストを重ねた結果、最後まで候補に残ったのがこの2つ:

  • ChatGPT(GPT-4)
  • Gemini(Google製AI)

どちらも自然なやり取りができ、高性能で、導入実績も豊富。
特に日本語でもかなり安定した応答が得られ、操作性やカスタマイズ性にも信頼感がありました。

社内で評価した際の印象としては、ChatGPTはやや硬めの文体になりやすく、質問の仕方によってブレが出やすいところが気になりました。
一方、Geminiは文体が柔らかく、読みやすい印象で、回答にも一定の一貫性が感じられました

実際に社内のテスターからも、「ChatGPTはちょっと堅い」「答えがずれることがある」という声が出る一方で、Geminiには「話しかけやすい感じ」「自然に使える」という好反応が集まりました。


補足:導入には独自の工夫も

実はこのAIチャット導入、
ただ「どれが良さそうか」を比べただけではありません。

社内では細かな設定や検証プロセスを重ね、
実際の運用を想定したシナリオテストを何十パターンも作成
その結果、「この2つだけは“本当に現場で使える”と判断できた」のです。

設定や調整の詳細は公開していませんが、
実際には“ちょっと工夫のいる使い方”をしています。


次回予告:「ChatGPTなら完璧だと思った。でも精度の壁にぶつかった」

最初は「ChatGPTで決まりだろう」と思っていました。
しかし実際に試してみると、テスターたちから意外な反応が…。

「なんかちょっと違和感ある」
「質問にちゃんと答えてるようで、ズレてる気がする」

第2回では、ChatGPTでの試行錯誤や、精度向上のために行った工夫、
そして導入を見直すきっかけとなったエピソードをご紹介します。